ネガコースティカと僕

ネガコースティカは
2019年3月から活動6年目に入った。
川崎薫が言うのだ、間違いない。

6年と言えば1歳児が小学生になり、
小学1年生が6年生になるのだから、
人間の一生からみれば、
短いとは言えない
ひとつのまとまった時間。

僕らはそれだけの時間を費やしてきた。
アレンジとリハーサルとライブに、
そして大量のアルコール飲料に。
若い頃は短期間のうちに
集合離散を繰り返した。
バンドは3年と続くものではなかった。
僕にとって一番長続きした
30代のときのバンド、
東京キッチンで5年止まり。

ネガコースティカは何故続いてるのか?
これを考えてみよう。
・元曲が素晴らしく、演奏が極めて難しい。
・それでも練習すればいずれ出来る。
・アコースティックなので楽器が重くない。
・テレビを見ない。
・リハーサル後のビールが美味い。
・人生には終わりがある。
例えば、こんなところだろうか?

中年もかなりいいところまで来て、
人は創造的に生きることができるものか?
僕らは今回、悲願の録音を行なった。
ここまで来たぞ、と思う。
ついに。
一発録音したものを聴いてみて、
僕らとしては
ユニークなものが録れたことを確認する。
これはマルチではあり得ない世界。
まさに場の響きの真空パック。
ライブ録音だから細かいことを言いだせば
きりはないが、悪くない内容だ。
張り詰めた緊張感の糸、
各プレイヤーの息遣いを感じるのだから。
アコースティック楽器だけで
こんな組み立ての音楽を聴かせる
ロックバンドは他にはあるまい、と
呟いてみたくなる。
やれるものならやってみろ的な?(笑)
そうなのだ、
唯一無比の世界が近づいてきたのだ。
僕にとって自分のオリジナル曲を扱わない
初めてのバンドが、
このネガコースティカ。
こんなに長く続けられてきたことを
今、ひとつの奇跡と捉える。
素晴らしいメンバーで、
レコーディングできたことを歓びたい。
誰もが真剣に関わってくれたことに、
楽しみながら取り組んでくれたことに
感謝したい。
私達が求めるものを
そのセンスとノウハウで
上質な録音作品にしてくれたことに、
心からありがとうと言いたい。
この緊張と難問だらけの我々を
腹の内側からカメラで捉え、
記録してくれたことに敬意を表したい。
最後に、
すべての素となる作品たちと、
その生みの親にありったけの称賛を。
そして船はゆく。
次の、寄港地に向かって、、、

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