ミックスダウンについて考える
飽きるほど聴いたので「もういいや」と
なってしまったアルバムが、
僕にはいっぱいある。
ピーター・ガブリエルの大ヒット作である
このSoという作品もそんな一枚だった。
大ヒットしたスレッジハンマーで
知っている方も多いはず。
でも最後に聴いてから20年間は経つ。
それにCDでは一度も聴いたことがない。
そこでCDで聴いてみてもいいかなと購入。
聞いてみたら、ぶっとんだ。
素晴らしい!こんなによかったっけ?
とにかくスケールがデカイ。
すべての楽器の音の立体感。
こまかなフレーズからニュアンスまでが、
明瞭な輪郭をもって再生される。
むかしLPで聴いたときも
「いい音のアルバムだなあ」と感じたが、
今、CDで聴くその世界は
何割増しかのクリアさで響いてくる。
正直、ヤヴァイな自分のミックス、
もっと真剣にやらなくちゃ、と思う。
とにかく自分でミックスしたものの、
音質が少しでも濁っているなら、
それはなんとかしなくちゃいけないのだ。
そのためにはもっとクリアにしていく
テクニックを身につけていかなくては
ならない。
むかしなら音楽を演るものと、
録音してミックスするものは
別だったが、今はそうではない。
自分でやろうとすればどこまでも
いけるのだから。
ピーター・ガブリエルのSoと同じくらい
好きな音作りのアルバムが、
このイヴァン・リンスのAwa Yioというやつ。
やはり音作りのスケール感がとてもデカイ。
どうやってミキシングしているのか、
とても気になる。
マネしても仕方がないが、
マネする知識もテクニックもないが、
ミキシングを自分でやる以上、
大いに参考にしてみたい。
イメージはあるのだから。
ようは手段を確立してモノにするのだ。
ちなみにこの2枚、どちらもベースは
トニー・レヴィン。
しかもイヴァンのほうのドラムは、
ヴィニー・カリウタ。
グルーヴの気持ちよさ凄絶なレベル。
20年以上の愛聴盤。
日本的なスケール感を超えたいな…
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