トニーニョ・オルタ古希ライブ
トニーニョはギタリストとして
パット・メセニーに多大な影響を
与えたミュージシャンとして知られるが、
日本贔屓の人としても有名だ。
彼のギターは日本人制作家によるものだし、
最近は「シンカンセン」なる曲もあり、
MCでは「ハカタ〜」を連発!
よほどお気に入りのフレーズなのだろう。
この日12月2日は
トニーニョの誕生日にして古希ライブ。
ブラジルのミナスを
ミルトン・ナシメントとともに
世界にひろめた天才的音楽家は
70歳を迎えた。
昼の第1部に続き、
夜の第2部、そして21時からの
誕生パーティーと
なんとも盛りだくさんな1日。
僕は第2部に参加したのだが、
まず、いつもよりMCが長い、と思った。
そして日本との関わりや、日本の友人への
感謝を口にしながら、
突然「ハカタ〜」と叫ぶ!
うーむ、
これはお酒が入っているにちがいない(笑)
ま、誕生日なのだ、これでいーのだ。
演奏すれば「神」
喋りだせば「ギャグ」
感動と笑いが交互に押し寄せる。
途中からマツモニカをステージに招いて、
見事なアンサンブルを聴かせてくれた。
それにしてもトニーニョのギターには
神が宿っている。
音色の美しさ、ニュアンスの多彩さ。
一小節に4回コードを変えながらも、
まったくせわしなくなく、
色彩感豊かに空間を紡いでゆく。
心に沁みたのは最初の4曲。
あとはひたすら誕生日ノリで、
ジョークとサービス精神の
ブラジル人トニーニョと遊ぼう!の時間。
主催のケペルさんのザブンバを交えて、
お客さんをぜーんぶ巻き込んで、
ホームパーティーの趣きになった。
そういえば…
初来日の原宿クエストホールのときの
トニーニョなんだかアセアセしていたなあ。
2回目サバス東京のときのことは
あまりよく覚えていない。
3回目の一昨年の来日公演では、
もう「神」としか思えない彼がいた。
そして今回はジョーク神となった。
古希の誕生日、まさに唯一の日。
次回はまた普通に「神」に戻っての
トニーニョが聴けるだろうと思う。
素晴らしすぎる音楽のなかの音楽と、
人間的な魅力に満ちた音楽家が、
たくさんいるブラジルって、
やはり最高だ。
トニーニョ、誕生日おめでとう🎈
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