ネガコの歌詞・日本語訳
英語で歌われるネガコの歌詞。
その中身は…地球最後の日だったり、滅亡する惑星とアンドロイド少女の件だったり、死と再生のハナシだったり、中二病患者のモノローグだったり?
ライブ前に掲載する全訳詩を
今回はこちらに掲載。
僕が翻訳してみました。
もちろん川崎薫、承認ずみ!
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■愛の他には
Beyond Love
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
人工太陽に捧げるその歌声が大気のなかに響くとき
城の二重の陰影もまた長く延びてゆく
砂漠のただなかで亡霊さながらに屹立する少女よ
文明はことごとく砂に埋もれ果てた
然して砂上の楼閣は蒼穹に浮揚する
武具を装うその少女こそは、この惑星最後の歌い手
その歌を聴く者達、喝采を送る者達はとうに消え失せた
冷涼なる風が吹きすさぶとき、おまえの身はいっそう華奢に見える
この惑星の今際の際に、最後の場面に立ち会えるなら
おまえの愛と記憶こそを見つめよう
この世界を救うというおまえの決意が私にはわかる
誰の目にもはっきりと映る
もはやなにも残りはしない、おまえの愛の他には
極上の笑みがおまえの顔に浮かぶのを初めて目にするとき
石の心臓も再び鼓動を打ちはじめる
然して砂上の楼閣は蒼穹に溶解する
この惑星の臨終に、最後の場面に立ち会えるなら
おまえの愛と記憶こそを見つめよう
この世界を救うというおまえの決意が私にはわかる
誰の目にもはっきりと映る
もはやはなにも残りはしない、おまえの愛の他には
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■別の夜明けを
Another Dawn in Breaking
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
地球の暗黒面をひたすらに歩む
太陽は遥か水平線の向こう側
時間の裏側に愛の意識をひた隠しにし
この命さえも外宇宙に固定する
いつもとは別の夜明けを待ち望んでいる
どこか安らかなる俺の居場所への出口を
無益な日々の繰り返しを数える
月を目にすることさえなくなった
ロックとロールに打ち込むが
理解してくれる人は誰もいない
なにか違う生き方を模索する
君にとっては心地よくて
俺にとってそう悪くはないものを
走れ、走れ、走れ!
決して振り返るな!
でもその果てに見い出すのは
同じ場所に立ちすくむ自分自身
あんたはいつも「だめ」だと言うが
「どうすりゃいいか」は決して言わない
あんたの助けを期待はしないが
自分の生き方が分からなくなっているのは確かだね
いつもとは別の夜明けを待ち望んでいる
どこか安らかなる俺の居場所への出口を
走れ、走れ、走れ!
決して振り返るな!
だがその果てに見い出すのは
相変わらず立ちすくむ自分自身
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■聖大地のセレモニー
Holy Ground Ceremony
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
厚い雲を透かして、太陽が輝きはじめる
その温もりと光を身に受けて、希望が芽生える
夢の大地を求めて、最初の一歩を踏み出す
さあ、語ってみようか
どうやってその困難を乗り越えたかを
艱難辛苦の旅の歩き方を
旅の仲間を探したが、出会えたのは嘘つきばかり
なにしろ私が嘘つきで、愚かだった
私は向上しようとして、流された
やり尽くし、使い果たした
それでも何も返ってくるものはなく
ただひたすらに落ち込むだけだった
来る日も来る日も不信感と闘ったが
どこを旅しても私は余所者だった
はじまりは勝者でも終わりには敗者
それでも私は
ゴミの中にある真実を見出そう
ただの石ころが何に変わるのか、を
私たちが怠惰ならば
安易なものに流される、全力を尽くすことを放棄して
前進を諦めれば、逆風が吹くこともない
時間だけが足早に過ぎてゆく
次第に崩壊するもの
次第に消失するもの
以前より不安なのはなぜだろう
愚かになるのはたやすいこと
私たちが幸運ならば
宝物は私たちの元にある
王を目指す者たちよ
人生は栄光に満たされ
悲しみと陰りに惑わされることはない
運命こそが私たちに跪く
なにも崩れず
なにも失われず
以前より笑いと充実に満ちている
真実に向かって夢中になる
無限界の青空、最高の天気
その温もりと光を身に受けて、ふたたび希望が芽生える
新しい歌を作ろう、歌おう、私たちの夢を記していこう
さあ、語りたい
今こそ、その時が来た
今こそ、共に行こう
どんな船だってひっくり返るものさ
来る日も来る日も火星を旅したが
どこに居ても私は主となれた
はじまりは敗者でも終わりには勝者
そう、ゴミの中にある真実を見出すのだ
ただの石ころが何に変わるのか、を
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■最後の刻に
At the Last Morment
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
時は来る、生が終わりを告げようとしている
私の思いは野を越えて君のもとへと飛ぶ 矢の如く
以前から知っていたあの情景、そして名前さえ失われる場所に私は赴く
見よ、落下する隕石を、大気を切り裂き、雲を貫いて
長い長い道のりを、影を求めて走り回った
でも私の思いは空しく叶わず 時の流れはあまりに速く、ただ落ちるだけ
『どうか道をお示しください、どうか光で照らしてください
どうか人類にあまねく力をお与えてください どうか歌をお聴かせください、どうか御声を見出せますように
川は怒濤の流れで終着点へむかっています
あなたがたの内なる宇宙は満たされていますか
主の呼び声が聞こえますか
主は不可知の領域から、長き腕をのばしているのです』
時は尽き果てた、そして我らは原初に還る世界を見る
支配者は死に絶え、我らの悔いは進化の後に形を結ぶ
長い長い道のりを、影を求めて走り回った
でも私の思いは空しく叶わず 時の流れはあまりに速く、ついに時は崩れる
ついに来た、そして名前さえ失われる場所に我らは赴く
見よ、落下する惑星を、空間への崩落を
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■砂上の楼閣
Castle in the Air
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
「わかったわかった」と言うばかりで
ちっともやろうとはしなかったね
「がんばるがんばる」と口にはするが
その意味なんぞわかっちゃいない
友を火中に置き去りにして
心地よく幸せそうなオマエ
キサマの仕業をバラしてやるぜ
オレ自身を心に刻んで
目前をよぎる天使たち
砂上の楼閣、崩れゆく蒼穹の高み
とらえどころのない苦痛がこの地に降臨する
「揺すぶるんだ転がすんだ」
ここは脱穀場かよ?
「燻してやるんだ」
ここは屠殺場かよ?
一緒に作った場をぶっ壊して
嬉々としているオマエ
仲間との絆をぶち切って
生き延びようとするヤツ
目前をよぎる天使たち
砂上の楼閣、崩れゆく蒼穹の高み
とらえどころのない苦痛がこの地に降臨する
「わかったわかった」だと?
信じるもんか
「がんばるがんばる」だって?
さっぱしだね
テメエの名前も罪の意識もおっ放り出して、さっさといっちまいな
せいぜい金と時間を大切にして、オレの未来ももっていきな
この怒りと憤りを受け止めてみろ、オレの前から消え失せやがれ!
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■心を決めて
Fight or Flight
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
君は私を愛していないと言う、
私の心臓は石になる
私が君にどれほどの愛を捧げているかも知らずに
君が私を愛していないとは思わない
君は愛というものを知らないだけ
君は愛や人生についてまだ語らないほうがいい
君は充分に愚かだ
守りたくなってしまうほどに
君はかけがえのない人
妙な素振りはやめて
本心を教えておくれ
私と諍う、それとも、私と飛び立つ?
今こそ心を決めるとき
最後のチャンス
欲しいものは手に入るはず
おお、卑怯者よ、彷徨人となるかもしれない
私がどんなに愛しているか分かるかな
私の言うことが君には伝わっているのかな
君の夫になれる男だと思ってくれるかな
君が私を愛していないとは思わない
君は愛というものを知らないだけ
君は愛や人生についてまだ語らないほうがいい
君はほんとうに可愛い
抱きしめたくなってしまうほどに
でもとても気位が高く
自分自身を見失うことがある
一緒に歌わないか
私と諍う、それとも、私と飛び立つ?
今こそ心を決めるとき
最後のチャンスか
欲しいものは手に入るはず
君が離れていくとき
私は命を捨てたも同然
君が再びやってくると心臓は高鳴り
私は人生を生きようとする
ごらん、私が築いてきたものを
ごらん、これが私の人生
どうだい、君の目にも輝かしいはず
私たちがひとつになることを神様はご存知のはず
君を私の花園に連れていこう
君に私の夢を見せよう
私の言っていることがわかるだろう
私の言葉がわかるかい?
私の気持ちが見えるかい?
どうか1人にしないでおくれ
君の言葉がわかるんだ
君の気持ちが見えるんだ
君のために私を諦めないでおくれ
ごらん、私が築いてきたものを
ごらん、これが私の人生
どうか、君の真心を私におくれ
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■空虚な、そして意味もなく熱く
Empty & Meaningless Hot
英文原詩:川崎薫 翻訳:KOW
Part1
どうやって生きてゆけというのか
すこしはマシにならないか
約束の国へ連れて行ってくれ
平然としていられる奴らが理解できない
今夏を屠る手段はないのか
すべて丸く収められないか
どうすればいい、見知らぬ場所、行き場をすっかり見失う
そう、この気狂い世界から逃げ出したい
海岸線に沿って行く
自死までのほんのひととき
僕は思う、彼は幸福だった、と
これであらゆる戯れ事から自由になれるから
なんとくだらぬことを信奉しているのか
奴らを目覚めさせることなどできそうにもない
無価値な習慣に固執するその愚かさよ、
奴らの気持ちなど知ったことか
そう、この馬鹿げた世界をぶちこわしたい
海岸線に沿って行く
自死までのほんのひととき
僕は思う、彼は幸福だった、と
これであらゆる戯れ事から自由になれるから
わかりますか、なにが僕を歌わせるのか
ほかでもない自由こそが、あなたの人生の要
終わりがくることをあなたは分かっていない
家に背を向けて、立ち去ろうとしているのに
Part2
川は何事もなかったように流れている
釣りにゆく少年たちを僕は見ていた
太陽が輝く、穏やかな一日 やさしくそよぐ風、
しかし川の水は氷のようだ
誰も気に留めない、彼がしようとしていることに
誰も知る由がない、彼がしてしまったことを
季節は前に向かって移ろう
仕事に縛られた僕は身動きがとれない
太陽は敵だ、あまりにキツい一日
風は止まり、岩は焼けるように熱い
誰も気に留めない、僕がしようとしていることに
誰も知る由がない、僕がしなければならないことに
心を改めよ 空しき愛よ 障壁の破壊
見えますか 感じますか 忍耐の限界
からっぽだ、そして意味もなく熱い
Part3
わかりますか、なにが僕を歌わせるのか
ほかでもない自由こそが、あなたの人生の要
終わりがくることをあなたは分かっていない
家に背を向けて、立ち去ろうとしているのに
もし気弱になり家に戻りたくなったら
隣人たちのことを思い出して欲しい
そうすれば自分の志と夢に向かってゆけるだろうから
僕にはわかる、あなたが行こうとしているのは
国を越え、血を越え、空間を超え、時間を超えたところ
古き良き友たちに別れを告げる
すべてを終えるときには誰もが
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