音楽とは歌心だと気がついた。

 これから書く事は
 全くの自分自身の気づきである。
 何かと比較して
 書いているわけでは無いことを
 前提としておきたい。

 この世界には音楽が溢れている。
 音楽のない人間の生活はない。
 嬉しくても悲しくても音楽。
 憂いても怒っても音楽。
 明日のご飯に困っても、
 宇宙の果てのことを思っても音楽。
 春夏秋冬に音楽。
 爪の先に灯る音楽…

 いろんな民族それぞれに
 民族固有のモードとリズムと
 固有のポリフォニー。
 世界の民族音楽を聴いていると、
 民族による違いがあり、
 違うのになぜか共通点がある。
 そしてどんな種類の音楽であっても、
 長きにわたって退屈しない、
 飽きない音楽がある。
 そこに共通するものはただ1つ、歌心。
 それがあるかないかで
 音楽は大きく異なる。

 例えばブラジルミュージシャンには
 化け物レベルのテクニシャンが多いが、
 彼らの演奏は長く聞いていても
 退屈しない。
 それは彼らの中にある歌心のおかげだ。
 どんなに早いフレーズを弾いていても、
 どんなに長いパッセージを編み続けても、
 歌心に欠くことが無い。

 音楽は指の運動会ではないと思う。
 指や息の運動を通じて、
 心で音を紡いでいる。
 その核心に歌心がある。
 音楽がない人生などありえない。
 それは歌心と言うものが
 これ以上切り刻めないほど
 しっかりとした形として
 人の心の中に鎮座しているからだろう。

 音楽の中心にあるもの、それは歌心。

 歌詞がなくても歌心はある
 声でなくて音でも良いのだ。
 島には島の歌心がある、
 大陸には大陸の歌心がある。
 海の、砂漠の、森の、平原の、
 山脈の、湿地帯の、それぞれの歌心。
 歌心は人間よりも前からある。
 虫の歌心、鳥の歌心、鯨の歌心。
 光の歌心、風の歌心、水の歌心。
 
 歌心とは何かと考えるのは面白い。
 歌心とは何かと考える必要は無い。
 歌心はただあるのだ。
 
 つかむ気持ちがあれば、手に入るもの。
 歌心とはそういうもの。
 
 

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