弾きやすい、が最重要。

これはアコギ・アンプとして有名な
ドイツAER社のDual Mixというプリアンプ。
一昨年から使いはじめた同じAER社の
Alphaいう小さなアコギ・アンプが
あまりにもよくて、それならば
同じAER社のプリアンプなら
ラクに携帯できるし、
ライブハウスでの使用を考えると、
これしかないのでは、と期待できた。

ボディにマイクを仕込んでいる
アコギにとっては、
さらにそのマイクがピエゾの場合には、
プリアンプ選びは
まさに出音の死活問題。

ギターピックアップ大手二大メーカーの
Fishman、L.R.Baggsを筆頭に
今やさまざまなアンプ、プリアンプで
各社しのぎを削っており、
毎年なにかしらこの分野の新製品が
リリースされるが、しかし、これまで
満足のいく出音が得られることは無かった。

僕にとってその一番の原因、それは
僕のアコギがどれもナイロン弦であること。
これに尽きる。
今やどのメーカーも、
開発ベースに想定されているギターが
スチール弦アコギであることは
想像に難くない。
それは使ってみればすぐに分かる。
まず、アンプの出音が固すぎる。
シャリシャリして、ふくよかさに欠ける。
つまりナイロン弦らしくならないのだ。
多くはアメリカのメーカー。
そしてアコギに特化した日本製品も
いくつか使ってみたが、
でも、どれもナイロン弦ギターのことを
本気で考えているとは思えない。
どこか不自然な出音で、
思い通りのコントロールが効かない。

例えばアコギ派の心に響く
この素敵なルックスの名作プリアンプも
ナイロン弦には合わないのである。
さてAER社のハナシに戻る。
アンプのAlphaを使い始めたときに
びっくりしたのは
弾いたままの音が出てくることだった。
いつも家でアンプを通さずに「生」で
演奏しているときと、
あまり変わらない感じがする。

この変わらない感じとは何か?

それは自分の指が弦を弾き、
弾いた結果でてくる音のニュアンスが
変わらないということ。

ピックアップを通じての音は
ニュアンスが変わって聴こえることが多く、
それが指のチカラの入れ具合に影響し、
演奏をぎこちなくしがち。
まさにこれと反対の結果を生むのが、
Alphaの出音の自然さなのだ。
Alphaの上位バージョンで
もっとも販売数の多いモデルCompact60から
そのままプリアンプだけを抜き出したのが、
今回導入のプリアンプDual Mixである。

実際に使ってみるとその出音は、
少し固めなのだが、
やはり弾いたニュアンスがそのままに
出力されるので違和感がない。
これなら問題なく使えるし、
PAからの出音にも問題はなかろう。
もちろんDIを兼ねている。

ナイロンギターのプリアンプとして、
ようやく結論がでた。

もう彷徨うことはない。

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