歌詞は重要か?
音楽において、とくにロックにおいて、
歌詞はあまり重要ではない、とか
ほとんど気にしないという声を聞くと、
いつもビミョーな気持ちになります。
なんとまあ歌詞は
軽んじられていることか。
世界にはいろんな国があるが、
歌詞の地位の高い国はあっても、
低い国というのはあまり聞きません。
かつて一年ほど拙宅に身を寄せた
ブラジル人音楽家ジョゼ・ビニェイロは
ブラジルの音楽と民衆の在り方を
いろいろ僕に話してくれましたが、
多様な人種ルーツが集う移民国家のなかで、
歌詞こそは人々が共有できるもので、
ブラジル人てしてのアイデンティティに
つながっているということでした。
とにかく歌詞の存在感は重いのです。
この日本でロックにおいて
歌詞が軽んじられているとしたら
それはロックが洋楽として輸入され、
新しさ、格好良さはすぐわかるけど、
英語で歌われていることはよくわからないので、まるごとサウンドの一部として聴くことになったから、という説があります。
でも、実際のところ、
どんな作り手であれ、
歌詞が本当に重要でないと考えている人は
実はいないのではないか?
さらにシンガーに至っては
なんの配慮もなく思い入れなく歌うほうが、
逆に難しいのではないでしょうか?
ネガコースティカの歌詞は
全部、川崎薫が英語で書いていますが、
彼が説明してくれないので(^^)、
僕はすべて翻訳しました。
じゃないと、歌なんか歌えません。
意味のない歌なんて歌いたくありません。
シンガーなら。
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