音がきこえる写真

写真ほどデジタルになって、
状況が変わってしまった分野も
そうそうないでしょう。
今はいつでもどこでも撮り放題しかもタダ。
デジタルになる前、フィルムの時代は、
なにをするにもお金がかかったもの。

この写真は1990年代前半、
門前仲町にあったライブハウス深川座で
やったときのもの。
この頃の写真だって、ほんとに数えるほど。
僕も若かった。

日本に帰国した1984年から
それなりに必死に音楽していましたが、
なんの結果も出せなかった89年までの写真は
見事に一枚もありません。
なんでだろう…
お金をかけてまで写真を撮ろうと
思わなかったのかもしれないし、
そんなことを思うヒマもなかったのかも。

僕のこの音楽暗黒時代を変えたのは、
1990年に旅仕事をした北米大陸で
とあるネイティブ・アメリカンとの出会い。
いつかここで別の機会に書きますが、
その出会いがなかったら、
音楽を続けていたかどうか…
そのときも写真がひとつの大きな役割を
果たしました。

写真ってなんでしょうね?
ここに写っているのは自分。
このとき何を歌っているかは写っていない。
歌は写らない。音は写らない。
それでもなにかが聞こえてくるような写真。

映像が見えてくる音楽もありますね。
そこにないものを浮かびあがらせる。
音楽は受けとめる人の感覚を通じて、
映像を再生しはじめるのです。

だからやめられないのかも知れません、
音楽を。

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