Tony & KOW、Rebirth💙

いのちのよみがえりライブ、成就。
このタイトル、いいね👍

鎌田東二さんとKOWが
デュオで演奏活動を始めたのは1999年。
2003年に活動停止。
そして2022年9月23日、甦る!

最初に鎌田さんの歌を聞いたときに
僕が思ったのは「ヘタだけど、
この人の世界観は好き」という感じだった。
周りの人のリアクションを見ていると
みんな楽しんでいたり、笑っていたのだが、
僕にはその歌詞が届いてきて心に響いた。

楽曲を、音楽を、考えるときに、
僕は響きやリズムから組み立てていく。
ところが鎌田さんは世界観からはじまり、
内外のなにかにトリガーを引かれて
衝動的に作ってるのではないか?
ほとんど3コードだし。
であれば僕が鎌田さんの楽曲に
響きとリズムの変化を付け加えれば、
この音楽をもっと面白く聞かせることが
できる考えた。

そこで一緒にやろうと持ちかけた。

下総中山の遠寿院でのライブを皮切りに
日比谷野音をはじめ、ライブを重ねた。
そして最初の99枚限定ライブ盤に続いて、
1st.と2nd.のCDが実った。
特定のジャンルで音楽を聴くことがない
僕にとって、音楽を聴きたくなるきっかけは
「ただわけもなく惹かれること」。
ほとんど恋をするのと一緒。
このような音楽のジャンルだから追求したいと思うことがほとんどないし、
その恋が覚めるともう聞かなくなる。

リスナーとしては著しく一貫性に欠ける。

鎌田さんの音楽には、
一貫した世界観があり、
そして何よりも「神」が、ある。
それは音楽と同じように
特定の宗教の信者ではない僕が、
この世界や生命を洞察するときに、
常に感じている「世界の実在感」と
深いところで響き合うもの。
詩人として歌うたいとしての鎌田東二の、
そこに共鳴している。
さて、一昨年に僕から提案し、
2021年12月から作り始め
2022年6月に完成した『絶体絶命』が
何のストレスもなくスルリと
出来上がったのには背景がある。

1つ記しておきたいのは、
それは2006年から2015年の10年間、
鎌田さんと僕が「タイマン歌合わせ」と言う
弾き語りボクシングをしていたこと。
ライブハウスで歌をぶつけ合い、
最後にお客さんの挙手により、
勝敗を決すると言うライブで、
毎年1回行なっていた。
阿佐ヶ谷ヴィオロンや
梅ヶ丘クレイジーキャッツの店内で、
僕は毎年一度、対戦相手の鎌田さんの歌を
聴くうちに、彼の新曲群に精通していった。
そのおかげで絶体絶命のアレンジは
全編スルリと出来てしまった,
今回の「いのちのよみがえりライブ」は
しぇあはうすヨコハマのオーナーである
世古寿実さんのさい配で実現した。
さらにいえば詩人・長屋のり子さんが
僕らを世古さんにつないでくださった。
長屋さんは山尾三省さんの妹。
山尾さんと言えば屋久島の詩人である。

港という、外世界に開かれた場所に相応しく
世古さんは開放的なホスピタリティで
僕らをここに誘ってくださった。
懐かしい人々、新しく出会う人々、
馴染みの人々、主を慕う人々が集い、
会場は温かな空気に包まれた。
Tony&KOW「いのちのよみがえりライブ」は
風通しのよい空気のなかではじまった。
人々を分断させ、孤立させて、
意のままに操ろうとする見えざる意思とは
(ちゃんと見ようとすれば見えるもの)
真逆の空間共有を意味する、と
僕は確信した。

第一部は『絶体絶命』から9曲と2つの朗読、
第二部はそれぞれのソロと、
天空一座による鎌田東二の詩二編の朗読。
終演後の直会には多くの方が参加し、
そこかしこに歓談の輪ができた。
台風15号の影響をうけて
生憎の雨となったが、
いまだにコロナ騒動の尾をひきのばし
醜悪なミスリードを続けるこの国の穢れを
洗い流すかのような爽快感があった。

なによりみなさんの表情の晴れやかさが
良かった!
さて、そろそろまとめよう。

この素晴らしい会をもって、
Tony&KOWは、その命を甦らせた。
新しい年からは
日本全国津々浦々、声がするところなら
どこにでもギターを携えて。

音つなぎ、歌つなぎ、人つなぎに
出かけます。
写真提供

新井圭子さん(演奏中の写真)
川上達史さん(一枚目)

KOW's Music Site

私の名前はKOW。このサイト、そしてブログではKOWが携わる音楽へご案内します。作品、音源、動画、ライブスケジュールなどなど、KOWの音楽活動はこちらでどうぞ。 🔹ソロ 🔹キアトKIAT 🔹ファーカンダ 🔹NegAcoustika

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