絶体絶命、着々と進行中
鎌田東二さんのレコーディングを
始めたのが昨年の12月。
それから毎月1回その機会を設けて、
それに合わせてアレンジをしてきた。
昨日今日と鎌田さんが京都から来訪。
うまくいけば今回は6曲目まで
歌録りが完了する。
全体の約半分といった感じかな。
僕はギターを弾く以外は、
全て打ち込みで制作。
そうして作られたトラックを、
参加予定のミュージシャンに聞いていただき
リアルなベースやドラムに置き換えていく。
今ようやくそのプロセスが始まった。
12月からスタートしたことを考えると
進行スピードとしては予定通りか。
鎌田さんは上智大学教授として
上京するのでその機会に合わせて
うちに泊まりこみで
レコーディングをするのだが、
そのタイミングが月1回。
そのおかげで僕のアレンジ作業は
1月2曲ペースになっている。
他の仕事やリハとの兼ね合いを考えると、
今のところこの辺がベストバランス。
オーケストラ音源を導入して、
初の試みにワクワクしている。
着実に進み、
道の中程を歩んでいる、という実感。
来月までは手綱を緩めないぞ。
鎌田東二さんは京都に住んでいる。
一乗寺と言うところで比叡山の麓。
近くに修学院離宮や詩仙堂がある。
とてもセンスの良い家で
床の間には恐るべき作家の掛け軸がある。
ものすごい数の著作を持つ学者だが、
とてもフットワークが軽い。
でなければこんなにスタスタと
はるばる小野路の山の上まで
やってきて録音をすることなど
できないだろう。
毎回、京都手土産も楽しみ。
今回は阿闍梨餅を持ってきてくださった。
粒あんを仕込んだ和菓子。
上品な甘さと奥行きのある味わいで、
絶妙なる逸品！
レコーディングの合間に
ほっとひといき…
僕ははるばる京都に思いを馳せる。
比叡山に登りたいなぁと思う。
今年の秋には京都でレコ発がある。
その時はゆっくり京都を楽しみたい。
…などとお茶をすすりしばし夢想。
いつまでもこうしてがおられぬと、
再びレコーディングへ…
絶対絶命、着々と進行中。
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