1年ぶりにSynapseライブ

とても素晴らしいライブだった。
その素晴らしさの何割かが、僕にとって
「久しぶり」の轟音生ライブだということを
除いたとしても素晴らしかった。

前回は昨年12月だったから、
1年ぶりに観たわけだ。
(なんて年だ⁉️)
彼らはその間に着実に進化、
あるいは深化を遂げていた。

頑丈にして堅牢なる躯体のなかに溢れる…
…忌まわしくも美しい音色たち。

キーボード岸田さんのプレイは、
今まで聴いたどれよりも
ズバ抜けて際立ち、陰鬱な香気を放つ。
ポルターガイストの揺らぎ。
たとえ空中独房で囚われの身だとしても、
この音楽が流れる間は幸せにちがいない。
ベース清原さんの色気の滲むメロディ、
ドラムス山本さんのドラマを感じさせる展開
しっかりしたリズムとヘビネスな躯体と、
そのなかに垣間見える繊細な美意識世界。

3ピースバンドとしての
ロックバンドであることの強みを
徹底的に究めていく意識表明を、
決意を感じるライブであった。

やはりライブは「生」だ。
コロナ騒動の虚無的時間を
まったく無駄にしていないことが、
よくわかった。

刺激を受けた。

余談になるが、僕は今はアコースティックな音楽を中心にやっているが、かつてはエレクトリックな轟音バンドをやっていた。轟音でありながらも美しい音楽が存在することはわかるし、それが誰にでもできるものではないこともわかる。KIATは轟音を目指してはいないけど、アコースティックという縛りからは開放されている。僕がエレキを弾く日も近い(笑)

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